死産や流産の赤ちゃん (※過去の記事ですが、消えないようにトップにもってきています)

 

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◎2013年 4月 29日

『天使のゆりかごセラピー ~流産・死産を経験した女性のためのヒーリング』

 

 

 

 

デリケートなお話ですので、様々な見解があると思います。

一人の思い出話としてご覧ください。

 

 

 

まず少し昔話をいたしますと、

私の母は、つわりがとてもきつかったのです。

分娩台に乗る時も、つわりが続いていました。

つわりは「小さなおにぎりなど、何か少し食べると治まりやすい」という知識を母が教わったのは、分娩台の上でした。

 

母が苦しんでいた頃、

私は母のお腹の中で、ぎりぎりまで「生まれようか、どうしようか」と、

もんもんと悩んでいました。

 

臨月頃は、高所恐怖症の人がジェットコースターを乗る順番に並んでいるような気分でした。

赤ちゃんは、人間の命、すなわち寿命がどれくらいあるのか知っています。

60年か、70年、もしかしたら、もっと長く生きなければならないことを知っています。

 

この頃は前世の記憶をはっきりと持っている子がほとんどなので、

人生の苦さも酸っぱさも知っています。

 

すると、また困難な時もあるのだろうか、夢は今度こそ叶うだろうか、

こんな恐れが湧いてきて、新しく生を受けることに緊張し始めます。

 

私は、どたんばで一度「やっぱり、生まれるのやめる」と天界にメッセージを送ったことがあります。

その時の応えは「もう無理だよ。出るしかないよ」というものでした。

 

もしあの時「じゃあ帰ってくる?」と聞かれて、頷いていたら、死産だったのでしょう。

 

母のつわりの強さイコール、私の迷いだったのかもしれません。

 

死産や流産を選んだ子は、ちょっとだけ怖がりなんだと思います。

生まれたあと、何十年も生き抜く心の準備が少し足りなかったんです。

 

では、なぜ準備ができていないのにお腹に来たかというと、

それはお母さんやお父さんになる人を気に入っていたからです。

 

だから、その家庭に行くための手続きを取ったんです。

女性が一生に産める子どもは数人なので、ちょっと焦ります。

数に入れるように急いで手続きをして、先着順にお腹に入ります。

すると、急いでいて気づかなかったけれど「まだ心の準備が整っていなかった」という子が出てくるんですね。

 

そして、緊張が大きくなり過ぎてしまった子は一度、天界に戻って仕切り直します。

 

「どう? 今度はいける? 大丈夫だと思うけどなぁ」となだめすかされて、

勇気をもらって再チャレンジする子をよく見かけました。

 

そして、また同じご両親を選ぶ子も多いのです。

 

性別は違っても、あとに生まれた子が「あのときの子」ってことはよくあるのです。

 

もし順番にもれてしまって、同じお母さんから生まれてこれなくても、

きっとそばに来るでしょう。

甥っ子、姪っ子だったり、親しい友人の子だったり、

なんだか妙に懐いてくれる近所の子だったり。

 

どんな形であれ「親子の縁」は強いのです。

消えたりなんかしませんよ。

 

だから、もし死産や流産を経験した人がいたら覚えていてほしいのです。

「産んであげられなかった」「私がちゃんとしていれば」と自分を責めなくて良いのです。

 

あなたが悪いわけではありません。

 

ちょっとあわてんぼうな赤ちゃんだったのです。

 

あなたやお父さんのことが大好きで、急ぎ過ぎてしまったのです。

 

あなたはきちんと親だったのです。

そして、これからも縁が切れない限り、親であり続けるのです。

 

我が子を失うことは、とっても悲しいことだけど、

絶望しないでくださいね。

 

そうしないと、天界に「いったん帰って、準備し直そう」と思った赤ちゃんの心が罪悪感でいっぱいになってしまいます。

 

ましてや、泣き暮らすことが供養になるだなんて、とんでもない間違いです。

子どもはお母さんの泣き顔なんて見たくないんですよ。

笑っててほしいのです。

 

笑って、食べて遊んで、安心して暮らして、

もし、次に命を授かることがあれば、お腹にこう話しかけてあげてください。

「大丈夫だよ」「楽しいこともいっぱいあるからね」「一緒に遊ぼうね」って。

 

赤ちゃんは、まずはお母さんのその言葉を灯台にしてこの世に生を受けるのです。

 

 

私の産声は、何かを覚悟したような、ため息のような産声だったそうです。

 

天界よりも思い通りになりにくいこの世ですが、

ひとりひとりが「あぁ、楽しかった。今世はなかなかだった」といって

寿命を迎えたいものですね。

 

そして、まだ転生を迷っている赤ちゃんの希望になるような生き方ができれば本望です。