こんばんは
今日も日中は暑かったですね~
少し、ひんやりした話でもしようかなと思い、
怪談シリーズをスタート。
『神様からエネルギーをもらう方法』の続きもきちんと更新しますので、
ご安心くださいませ。
お話する怪談は、私が幼少時代から体験してきたものです。
鑑定の合間にお話しすることもあるので、
ご存知のお客様もいらっしゃいますね。
文章にするのは初めてですので、
また違った形での怪談をお楽しみいただければ幸いです。
最近はあまり聞きませんが、
昔はお寺で住職さんが面白恐く聞かせたりしていましたよね。
恐いだけじゃなくて、不思議で人生の教訓も入ってる。
いつかそんなお話もしてみたいなぁと思っています。
では、怪談シリーズ1つ目のお話『雨降りの墓地』の始まり始まり。
『雨降りの墓地』
これは私の学生時代のお話です。
私の通っていた学校は平和学習に力を入れていて、
戦争の歴史が残る場所によく課外授業で出かけていました。
その日は旧陸軍墓地へ見学に。
時間の流れを感じさせる墓石と生い茂る植物。
小雨がサアッと絶え間なく降っており、あたりはモヤも立ちこめていました。
太陽をいっぱい浴びて、笑い声が絶えない遠足の時とはまったく別物の空気が漂っています。
みんな、なんとコメントして良いか迷う雰囲気で、いつもは賑やかな男子たちも黙って説明を受けていました。
やがて説明が終わり、ゆっくりと1クラスずつ墓地を後にします。
怒涛の時代を終えて、今は安らかに眠ってくださることを祈って……
やっと私のクラスがバスに向かう順番となり、列が動き出します。
ゆるゆると何歩か進んだ時、さしていた傘が大きく前に傾きました。
後ろの上の方から強い力で傘を押さえられたのです。
(もう、また!)
いたずらっ子のクラスの男子がいつものように、はしゃぎだしたのだと思い、
私は勢いよく振り向きました。
でも、いつのまにか私は最後尾を歩いていたのです。
他のクラスも、もうバスに向かっています。
振り向いても、ただ墓地が広がっているだけです。
サアッと生温かい風が吹いて、霧雨が斜めに降り注ぎました。
なんとなく気味が悪くなって、私は慌てて列に戻りました。
そしてバスに乗り込み、心許ないながらも、何事もなく自宅に帰りました。
しかし、自宅の玄関の鍵を閉めようとした瞬間、
どこからともなく、ザッザッザッザッと行進する足音が近づいてくるのです。
そして、しばらくするとスゥっと消えていきます。
何か害があったわけではありませんが、この足音の出現はしばらく続きました。
いつの間にか、聞こえなくなりましたが。
何か、私に伝えたかったのでしょうか。
どうか安らかに、安らかに。
いかがでしたか?
まだまだ私の体験はあるので、時々お話したいと思います。
怪談も立派なスピリチュアルです。
霊魂の世界ですから。
今はスピリチュアルというと、
「幸せになる」
「お金持ちになる」
「社会的成功をする」
「素晴らしい恋愛をする」
といったことに意識が向かいがちですが、
ルーツは怪談や民話・神話ですよね。
目に見えないものに畏怖し、尊び、頼り、信じ、恩恵を受ける。
『恩恵』だけを期待すると、しっぺ返しもあることでしょう。
生身を持ちながらも、私たちは霊的な世界とも確実につながっている。
この世に生きているからこそ、たくさんの気付きを得ないといけませんね。