前世の記憶が残っていて、不便なこと

最近は、

『前世』『過去世』という言葉を認知する人が増えましたね。

 

信じる、信じないは別として。

 

私は過去世のいくつかの記憶があるので、

輪廻転生などを信じています。

 

あの世を信じる医者や教授が少しずつ現われたり、

前世や生まれる前に天界で見たことを、

『赤ちゃんが覚えている』ということを研究している産婦人科医も増えてきましたね。

 

そんな影響もあってか、

私のサロンにも、

たくさんの方が前世やオーラの色を尋ねにいらっしゃいます。

 

過去世の記憶は、価値観や得手不得手に大きく影響しています。

 

恋愛が苦手な人、お金を稼ぐことが苦手な人……

前世でできなかったことの再チャレンジであったり、

魂に染みついたトラウマが影響していたり。

 

今世の人柄やモチベーションに関係することもありますね。

 

もちろん、

今世で生を受けてからのトラウマで前に進めない場合もあります。

 

こういった今世でのトラウマを癒すセラピーがあるように、

前世のトラウマを癒すことで、今世の活動がスムーズになるという考え方も、

わりと定着してきました。

 

『過去世療法』

興味のある方も多いでしょう。

 

セラピーや安全な催眠を使って、

過去世を知りに行くことで、今世をプラスに転じる技術です。

 

では、

生まれながらにして過去世の記憶を持っている人はどうでしょう?

 

何もかもが上手くいく?

 

私の経験上、そうではありません。

 

過去世を覚えていることで、不便なこともあります。

 

 

まず、

幼少時代から、以前は大人として過ごした記憶があります。

 

子ども扱いされることが、私はたまらなく嫌でした。

 

それでも、

ずっと「子どものふりをしている」というわけではなく、

おままごとや鬼ごっこをして、本気で遊びます。

 

自転車の乗り方や、自動販売機からジュースを買う方法、

ガスコンロの使い方や、スーパーでの買い物、

ひとつひとつ、大人に教えてもらいながら覚えます。

 

子どもながらの感想で「できた!」という喜びと同時に、

「便利になったんだなぁ」という前世の大人の自分が感じる感覚が、

瞬間的に湧いてくることも、しばしばです。

 

 

 

そんなふうに育てられながら、

大人になった今も変わらず不便なこともあります。

 

年齢のわりに大人びていることが『生意気』だと捉える人もいれば、

同世代のノリについていけないこともあります。

 

「昔はこうだったんだよ。若いから知らないでしょ?」

なんて言われても、実は知っていたり、

むしろ、

「それもわりと最近の出来事でしょう?」なんて思ってしまいます。

 

精霊期を抜けて、

私が初めて人間になった時は、平安時代。

 

京で陰陽師付きの巫女をしていました。

母は薬草学に長けていて、私は霊能力に長けていました。

 

私が現在も植物療法に惹かれたり、薬の専門家に憧れるのはそのためでしょう。

 

自分より年配の人の言動を見て「若いなぁ」と感じてしまうことや、

現代に順応しきれていないことがあって困っていると、

「千年前の記憶があるんやから、仕方ないやろ」と、父は笑います。

 

私の記憶や視える力を全面的に信用して、

支えてくれる両親なので、私は本当に恵まれているのだと思います。

 

同じような職業に就いていても、

両親に認めてもらえなかったり、

ひどいと勘当状態だったり、ということはわりとあるらしいのです。

 

ちなみに両親は、何度生まれ変わってもずっと同じ両親です。

 

医学や精神世界に興味のある母(平安当時 巫女)と、

数字に強い父(平安当時 役人)と、

時にはぶつかりながらも、現代の暮らしを満喫しています。

 

ちなみに、

当時の上司である陰陽師に、

「この占断結果はどう思う? この星の動きは何を示す?」と、

直感を使った感想を求められることはあっても、

「書物は読まなくて良い」と、私が資料などに目を通すことは一切禁じられていました。

 

その頃の鬱憤が溜まって、

現代の私の部屋は、占いや心理学、薬草学や呪術、医学書、神話などの本が山のようにあります。

小説やマンガも含めると、軽く千冊は超えるかもしれません。

 

ディズニー映画の『美女と野獣』のお城の中にある、

はしごの設置された図書室(書斎)のような部屋がある家に住むことが長年の野望です。

 

過去世の記憶があることは不便です。

慎重になり過ぎることもあるし、暮らしている時代が合わないように感じることもあります。

 

過去世でも恋人だった、現世のパートナーを、

危うく昔の名前で呼びそうになったり。

同じ魂なのに、

『前世の私』が現代の彼よりも、『過去世の彼』を恋しく思う瞬間があったりして、

戸惑うこともあります。

 

でも、私にとっての書物のように、

「あの時はできなかったなぁ」なんて思いながら、

今世で初めて達成できたことに、嬉しくてたまらないこともあります。

 

この感覚は記憶がなくても、そうなのかもしれません。

簡単なゴールでも「たまらなく嬉しい」ことってあると思います。

 

それは、今世で初めて成し遂げたことだからかもしれません。

 

ママ友に比べて子育てが下手だったり、なかなか結婚までたどり着かなかったり、

それは、初めて挑戦することだからかもしれません。

 

どんなに失敗しても、後退することはありません。

経験を積んでいるのですから。

 

初産で子育てが上手な人は、

前世で『子だくさん』だったのかもしれません。

 

好きな活動をしていても、

「私、向いてない……」と思う時ってあります。

 

でも、チャレンジし続けてみてください。

 

その時期って、

魂が「ん? これは初めての出来事だぞ。こんなこと知らないぞ。なんて難しいんだ」

と、混乱している時間のように感じます。

 

じきに、

「ふむふむ、そういうことか。コツを掴んできたぞ」

という時間に入ります。

 

ダメなら、来世に回せば良いのですが、

「今世で達成できることは今世で」

これが最近の私の口癖です。