今回のお盆で見た夢では、
我が家の窓から、彼と二人で空を眺めていました。
空は灰色と真っ黒な雲が大きく広がり、
天からは、まるで天使のはしごのような幅広の雨の筋がななめに降りてきていました。
そして、地上では、土砂の混じった茶色い水が川のように流れ、
町中の家屋1階部分を飲み込んでいました。
「これじゃ、帰るのは危ないね。泊まっていく?」
と、私が彼に尋ねると、
「え? いいの?」
と、彼が嬉しそうに笑いました。
(あぁ、こんな笑顔、久しぶりに見たなぁ)
なんて思いながら、夢から覚めました。
数日後に、島根が本当に大雨で洪水になり、驚きました。
私は、遠い大阪に住んでいますが、島根の血が流れています。
先祖には「星読み」と呼ばれる、星の動きを見て自然災害を予知し、
村の人々に知らせる役目の人がいた、と祖母から聞いたことがあります。
私の占星術の知識量は、プロの占星術師の方には遠く及びません。
しかし、幼いころから予知夢を見ることは多いように思います。
そんな私に、先祖が洪水の様子を見せたのでしょうか……
それで災害が防げたら何よりなのですが、
人口も少なく、科学も発達していない、遠い昔のようにはいかないでしょうね。
話がそれてしまいました。
「故人との対話」でしたね。
彼が亡くなり、ひとつ学んだことは、
「過ぎる」ことで生じる災いです。
「悲しみすぎる」
「我慢しすぎる」
「恨みすぎる」
「苦しみすぎる」
「恐れ過ぎる」
「求めすぎる」……
この世には、多くの「過ぎる」災いがあります。
私は彼が長生きしないことを感覚で知っていて、
昔からひどく恐れていました。
その結果、本当に亡くなってしまいました。
大切な人を亡くすことは、本当につらい。
しかし、悲しみ「過ぎる」と、また別の「不運」や「病」などの災いを呼びます。
風水や易、老子の研究をしていると「過ぎる」ことを嫌い、
「ほどほど」に生きることの大切さを説いている文によく出会います。
これも先人の知恵ですね。
「過ぎる」ことの回避法として、
最初の段階で我慢し過ぎないことがあると思います。
「悲しい」「つらい」「さびしい」「しんどい」「苦しい」「腹が立つ」
家族や友人に愚痴をこぼしても良いですが、
みんな、自分の生活があるため、
「まだ、そんなこと言ってるの? もう四十九日も過ぎたんだよ?」
なんて言葉が返ってくる可能性もあります。
そうなると、ますます生きにくくなってきます。
そんな時は、日記を書いたり、専門家に話をしに行くことがおすすめです。
専門家、といっても最初の一人、二人は、もしかしたらハズレかもしれません。
大切な人を失う悲しみは、経験しないとわからないからだと思います。
実際、想像よりもはるかにしんどいです。
また、ご両親を亡くして悲しい上に、相続トラブルが発生することもあります。
そんなとき、心療内科の医師よりも弁護士さんが親身になってくれて、吹っ切れた!
なんてこともあるかもしれませんね。
以前、大学の心理学科に在籍していた時に、お世話になった教授の言葉です。
「ガンになったことのない医者に、ガンの苦しみはわからない。
うつを知らない精神科医に、うつの苦しみはわからない」
だから、その道のスペシャリストでも自分に合わないことはある。
私を含め、セラピスト、各種治療家とは、そういうものだと思っています。
ちょっとメイクと似ているかもしれません。
「今年の秋冬のアイシャドウは○○社にしよう。でも、チークは△△社だな。口コミでは××社が人気だけど、私の肌には合わないんだよねぇ」
みたいな感じで。
あきらめずに探せば、どこかに相性の合うカウンセラーがいるかもしれないし、
そうこうしているうちに、自分でストレスの発散法を編み出しているかもしれません。
ひとつ、ふたつ試して、やっぱりダメだった……
と嘆くよりも、
「じゃあ、次!」と進んでみましょう。
心をなぐさめてくれるもの、またはアドレナリンが出るものを探して。
私の場合は、グランドハープを習うことでした。
ハープって優雅に見えますよね?
リラックスできそう♪って。
私もリラックスを求めていました。
でも、弾いていると息が上がります。
汗もかくし、脈拍も大きく上がります。
弦見て、楽譜見て、
弦見て、楽譜見て、
首を動かしながら、軽くめまいもします。
まだまだ下手っぴな私は、暗譜ができている曲でも、へろへろです。
いっぱいいっぱいになってくると、隣の弦を掴んでしまっていますしね(-_-;)
分散和音 ファ・ソ・シ・レ のつもりが、
ファ・ソ・シ・ミ になってしまうようなミスもしょっちゅうです。
でも、楽しい! もっと弾きたい! と思います。
つまり、出たのは安心させるホルモンではなく、アドレナリンでした。
でも、生きがいってこういうことなんでしょうね(*^-^*)
また、一人でどうしても歩けなくなった時は、
「私が夢中になれるもの、私がもっと生きていたいと
思えるようなものを探してきて、教えて!」と、
亡き愛する人に頼んでもいいと思いますよ。
少しずつ秋の気配が近づいています。
日本の秋は、どこか物悲しい雰囲気にもなりますね。
気分の変化に注意して、ご自身の人生を大切にしてください。
亡き大切な人たちは、お盆でなくても、
あなたの幸せを見守っていますから。