出雲から「お祝い」のお裾分け

 

昨日、うたた寝をしていると、

また不思議な夢を見ました。

 

夢の中で目を開くと、

そこは、どこかの境内でした。

 

以前に座敷童にあった時の夢の感覚に似ています。

 

少し違うのは本殿などが見当たらず、

玉砂利の中に石畳が十字路に敷かれているだけの風景だということです。

 

真夜中のような暗闇で松明などの照明もありませんが、

この空間だけが蛍の光のように照らされ、闇に浮かんでいます。

 

私はその十字路の中心に立ち、

四方を見渡しました。

 

右手には、「安倍晴明公」の青銅像がそびえ立っています。

 

私は風水や易、天地人に関わる仕事をしているため、

時々、阿部野にある神社にご挨拶に伺います。

 

そちらにある青銅像でした。(夢では、それよりだいぶ大きかったですが)

 

他の道の先には狛犬なのか、遠くてよく分からない存在がありました。

 

(風景は全然違うけど、ここは阿部野の神社なの?)

 

そう思って、少し足を後ろに動かすと、

玉砂利がギリリと鳴ります。

 

その音に合わせて、目の前の空中に突然、

障子が現れました。

 

中から温かい光と一緒に老婆の姿をした女性が出てきます。

緋袴を穿いた姿は一見、巫女のようでした。

 

朱色の袴を揺らめかせながら、

ふわりと舞い降りた老年の女性は、にこりと笑います。

 

(あぁ、この人、出雲の神様だ。ここは出雲か)

 

目の前の女神の名前も分からないのですが、

何となく血がそう思ったのです。

 

そして、その女性は「お祝いのお裾分け」そう言って、

私に大きな袋を手渡しました。

 

受け取った袋を見ると、

まるでコストコで買うような大袋に入った味付けのりでした。

 

その小袋ひとつひとつに我が家の家紋が入っています。

 

外袋にも大きく家紋が一つ。

 

のりは出雲の名産です(板のりのほうが有名ですかね)

 

普通は配る側の家紋を入れるのだと思うのですが、(のりにはあまり家紋は入れませんか……)

まぁ神様ですからねぇ(^^;

 

「あなたのために特別に作ったのりですよ」という意味だと受け取った時に感じました。

 

出雲は母方の家系ですが、

家紋は父方の京都の「下がり藤」を入れてくださっていました。

 

嫁いだりして、出雲から離れてしまっている私たちに、

こうして話しかけてくださるのは嬉しいかぎりです。

 

最近、出雲におでかけになったお客様から「うさぎのメノウストラップ」をお土産にいただき、それを付けた携帯が枕元にあったため、夢で会う鍵になったのかもしれません。

 

ちなみに十字路(四辻)はあの世とこの世の境であり、

不思議な空間とたくさん繋がっています。

(だから、安倍晴明公も混ざったのでしょうね)

あの十字路の中心に立った時点で、あぁ、どこかに飛んだなと感じたのですが……

 

まさか、こんな幸せな夢だとは思いませんでした。

 

「お祝い」の内容については伺わなかったのですが、

やっぱり、今の出雲でおめでたいことと言えば?

といった感じです。

 

神様がにこにこと幸せそうに「お裾分け」を配る姿を見て、

あぁ、きっと素晴らしい未来になるのだろうなと思いました。

 

日本全体に「幸せのお裾分け」が届くと良いですね(*^-^*)