「神有月」とおめでたいニュースが重なり、島根、出雲に訪れる方が、
今年は例年より多いようですね。
当サロンのお客様も、何人かいらっしゃり、
楽しい旅のお話を聞かせていただきました。
私の母方の祖父母の故郷が出雲で、
「大国主命」と同じ姓であることから、「ご縁を感じる」と言っていただき、
嬉しいかぎりです。
私は数年前にお墓参りで出雲に行ったきりで、
それ以来なかなか訪れる機会がありません。
残念ながら……
出雲の果物や食べ物は親戚から届くのですが、なかなか土地の空気は吸えていません。
来年あたりは行けると良いのですけどね~
千家さんのご結婚で、せっかく幸せなムードが流れていますし。
最後に出雲に行ったときは、1日目は親戚への挨拶参りやお墓参りをし、
出雲大社にも挨拶しました。
そして翌日は松江まで足を延ばし、八重垣神社や小泉八雲の邸宅などを見学しました。
本日は、ちょっと八重垣神社の鏡の池のお話をしたいと思います。
数年前から恋愛・結婚のパワースポットで有名な地です。
本殿の奥の森のような場所に、小さな池があり、そこに半紙と硬貨を浮かべ、
沈むのを待つのですね。
早く沈めば、婚期は早く、
近くで沈めばお相手は近くにいる人
反対に、
遅く沈めば、婚期はもう少し先
遠くで沈めば、まだ出会っていないか、まだ手が届かない相手
などと言われています。
20分くらいが平均の沈む時間で、
長い人は1時間経っても沈まないこともあるそうで……
また、水に濡れた半紙には、
お告げのような言葉と吉方位が浮かび上がります。
私も、本殿でお参りを済ませた後、
池で半紙を浮かべました。
池では先客が半紙に願いを込めるように、沈むのじーっと見つめていました。
私の半紙はというと……
池のふちの石ぎりぎりに座り、できるだけ遠くに浮かべたにもかかわらず、
半紙はスーッと私の足元まで動き、魚が食べたのかと思うようなスピードで、
トプンッと沈みました。
沈む平均は○分と聞いていたので、私は横にいた父に思わず、
「……何分?」と尋ねました。
すると、父も驚いたような口調で、
「いや、分っていうか。20秒くらい」と答えます。
先に浮かべていた方たちも唖然としていたのを、
今も覚えています。
この時、実は、亡き婚約者と結婚の話がすでに出ていました。
しかも彼は幼馴染。
一番近くで沈んで、半紙に浮かんだ吉方位も、
私の自宅から彼の家を示していました。
きっと、私の良縁は彼で間違いなかったのだと思いますが……
運命のいたずらってあるもので、その3か月後に彼は亡くなってしまいました。
ただ私が、出雲の家の不思議なものを見聞きする血を特に濃く引いていたおかげで、
時々、彼の声を聴いたり、腕の感触を感じることができます。
夢の中で、はっきりと会話をすることができる時もあります。
感謝しなければいけませんね。
結婚し、子どもができれば、
スピリチュアルカウンセラーの仕事は縮小する予定でした。
彼が亡くなった時、
「彩さんは神様と結婚したようなものだから、仕事から離してもらえなかったんだねぇ」
と、たくさんのお客様に言っていただきました。
その言葉に慰められたり、
両立できなかった自分の不甲斐なさに落ち込んだりは波のようにあります。
彼が亡くなり、
私以上にあの世の理(ことわり)に詳しいパートナーができました。
それを心強いと捉え、進んでいくしかないのだと思います。
ただ、出雲・松江の地がテレビで映しだされるたびに、
今、鏡の池の神託を受けたら、あの半紙はどのように沈むのだろう? と考えてしまいます。
知りたいような、怖いような……
出雲に観光にいらっしゃる際、
ご興味のある方は、松江の八重垣神社にも足を延ばされてはいかがでしょう?
私は、神の言葉そのものだと感じました。